幸せの先送り癖

これを買えたら最高にハッピーな気分で家に帰ることができるだろう。

でも、その気分は長続きしないのでは?

買ったものは?ちゃんと使う?

今日元々買うつもりではなかった。でも出会ってしまった。

そんなことが買い物に出かけるたび、スマホを見るたびにあります。

普段私の節約の主な理由は許容範囲内の衝動買いを楽しむためです。

やっぱりあの時買っていれば良かった。
次また来た時にあったら買おうと思っていたのに。


買えなかったら縁が無かったと割り切れるもの。

買わなかったことを本気で後悔してキーワードで検索するもヒットせずにそのまま出会えなかったもの。

前者は、後ろ髪を引かれる気持ちはあるものの、そのうちに忘れ去ります。

1ヶ月もすればもう思い出せません。

でも後者は全然違います。

ずっと胸のつかえが取れなくなります。

浪費の言い訳がしたいのではないです。

仕事も趣味も手につかないくらいずっと悩みます。

悩んでも何も解決しないのに。

ADHDの特性上、気掛かりなことがあるとすぐ集中力が削がれます。

まだご飯(休憩)行けない→お腹に何か入るまで「お腹すいたな〜」とずっと思い続けて何もかもうわの空。

やっぱりあれを買えば良かった→現物か似たものを探してずっと悶々と過ごす。

などなど。

買う理由が値段(安い)なら買うな。買わない理由が値段(高い)なら買え。

うろ覚えですがそんな言葉があったと思います。

高いからと買うのを見送った物、確かに後悔している物ばかりです。


あの時出店していた店のスイーツの味はどんなだったんだろう。

あの時買わなかったワンピース、どんな人が買ったんだろう。

あの時買わなかった希少本は。

あの時買わなかった輸入雑貨は。

あの時行かないまま潰れてしまった憧れだったレストランの料理の味は。

数えだすとキリがないですね。

普段購入する日用品や食料品とは少し違う、心の潤いになりそうなものをとことん避けていくと、少し大袈裟かもしれませんが、何かを「しない」という選択は「ありえたかもしれない未来」をそぎ落としていく行為のように思えます。

あのタルトはどんな味だったんだろう。

あれを窓辺に飾れたらどんなに素敵だっただろう。

あのワンピースを着て街に買い物に出たかった。

あの本から知識を得られていたらもっと私の生活は良くなっていたかもしれない。

そんな考えがずっと頭の中をぐるぐる回って離れません。

そんな時に気持ちを切り替えてくれるのは、

もっと素敵な物と出会って、そのためにお金を使う余裕ができた」

と思う気持ちです。

前迷って買わないままだった籠より、色、サイズ、形がもっと好みのものが見つかった!

買うのをやめたワンピースよりもっと自分に似合うデザインのものと出会えた!

別の物を探したり買う気が起こらないなら貯金に回してしまうのも良いです。

お金が浮いた!と思う気持ちが心を軽くしてくれます。

買えてもボロくなったりしてさよならする日が来るけど、全然無駄じゃ無いから。

花も枯れるからって買わない人いるけどもったいない!

自分自身の「なんか良いな」って思う気持ちを大事にして欲しいです。

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